レシーバーは盗聴発見の基本だが・・・

盗聴発見に使う機械の基本はワイドバンドレシーバーだ。

TVに出て来る盗聴発見業者も必ず使っているほどだ。
かと言って、素人さんにも使えるか?と言うと頭をひねってしまう。

厳密に言えば、既存周波数の室内盗聴器限定なら素人さんでもさほど難しくは無い。
市販の盗聴発見機能付のワイドバンドレシーバーなら、既存周波数が入力済みで、盗聴発見機能を使えば入力済みの周波数を調べられる。

レシーバーから自分の部屋の音と共にハウリングが起これば、ボリュームを絞りながら近付いて行けば良い。
音と光でお知らせする盗聴発見器は、盗聴器の電波と他の電波の区別が付かないが、レシーバーは盗聴器の電波を受信するので、受信すれば盗聴器と断言できる。

しかし、素人さんが使うには問題が二つある。
実際に行なわれている盗聴は室内盗聴ではなく、電話盗聴が主流なのだ。
室内盗聴には情報が無く、情報は電話にある。
簡単に言えば、自分の部屋で何か喋るのか?と言う事に尽きる。

しかし、電話盗聴器を調査するのに、ハウリングは使えない。
電話盗聴を調べるにはハウリングではなく、レベルゲージを使う。
しかし、感度の良い機種ではレベルゲージは常に最高を示して使い物にならない。
通常アッテネーターを使い感度を落として使うのだが、感度の良いレシーバーは、アッテネーターを使ってもあまり感度が落ちないので、感度の良い機種でレベルゲージでは調べれれない。

またアッテネーターも、結構使えるアッテネーターを作っていた会社が倒産してもう入手出来ない。
無線マニアの人や、ショップの人は、感度の良い機種を奨める。
しかし、我々発見業者は感度が悪いと評判(悪評)の物を選ぶ。
また素人さんも、感度が良い機種=高性能だと思って、感度の良い物を選ぶ傾向がある。

それがプロとアマの違い。
それは、仕掛ける側も同じで、素人さんは遠くまで飛ばそうとする。
しかし、プロは電波を遠くまで飛ばさない。
電波を遠くまで飛ばせば見つかる確率が高くなり、電波が遠くまで飛ばなければ見つかる確立が低くなる。
10mも飛べば事足りる。


ワイドバンドレシーバーのもう一つの問題が盗聴発見機能は「既存周波数」であって、既存周波数以外のオーダーメードな周波数には対応していない事だ。
くまなく調べるにはプログラムサーチをしなければならないのだが、プログラムに必要な項目として、変調、ステップ、サーチする周波数範囲が必要になる。
素人さんにはこれが何の意味か分からない。

そんな事より、素人さんはもっと基本的な事をしない。
それは、盗聴発見器やレシーバーを買っても、盗聴器を買う人はいない。

実際の盗聴器にはどう言う反応が出るのか?ハウリングの音の違いは?それ知らずに何を調べるのだろう?
盗聴発見器に至っては、動作確認すら出来ない。
そして、何の反応もしない時に疑心暗鬼になってしまう。

盗聴発見器やレシーバーを買う人で、盗聴器の変調を知っている人は滅多にいない。
変調と言う言葉すら知らない人さえいる。

そんな人がレシーバーを使って調べると言う事は、AMラジオでFMラジオを聞こうとしたり、アナログテレビでデジタル放送を見ようとする行為に等しい。

盗聴発見の技術など誰でも出来る。
実際に調査に行って、何をしているかと言えば、レシーバーのボタンをピコピコ押しているだけだ。
後は機械が勝手にやってくれる。

盗聴器の電波を受信して、場所を特定する時に、少しだけ技術が必要になるが、5分教えれば覚えられる程度だ。

しかし、素人さんとプロには決定的な違いがある。
それが、知識と経験。

私が行なっている盗聴発見開業講習の受講者にも、盗聴発見とは技術2割、知識と経験8割と教えている。
ここで、知識が何割、経験が何割と行かない所が、難しい所なのだ。
技術と知識を結びつける物が経験だ。
知識と経験と技術がバラバラでは何の役にも立たない。
知識と経験と技術が揃っているのがプロであり、揃っていないのが素人と言える。


しかし、本当の意味で盗聴器を撤去する事は、極めて困難だ。
本当の意味とは、盗聴とは盗聴器ではなく盗聴する行為であるのと同じ様に、盗聴と言う不安を取り払わなければ撤去した事にはならない。










盗聴器・盗撮カメラ発見と防犯の情報ガード

この記事へのコメント